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てんぐ山のコロコロ姫

読み聞かせYOMUTO面白い昔話
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むかしむかし、「てんぐ山」という、いつも笑い声がこだまするふしぎな山がありました。
その山には、だれより元気で、だれよりよく笑う「コロコロ姫」という女の子がいました。

コロコロ姫は、とにかく声が大きい。
朝起きて「おはよう!」と言えば、山の鳥がビックリして飛び立ち、川の魚まで跳ね上がるほどでした。
でも姫は気にしません。
「元気がいちばん!」と言って、毎日コロコロ笑っては山じゅうを転げまわっていました。

ある日、てんぐ山に“百年に一度の大だんじり風”が吹きました。
この風は、お祭りの太鼓みたいにドドーン!と山をゆらし、木々を揺らし、岩まで踊り出すといわれていました。

「面白そうだ!」
コロコロ姫は、大だんじり風に向かって立ちました。

風がドドドドッと吹きつけると——
コロコロ姫は、風に押されて山の斜面をコロコロ転がりはじめました!

コロコロ! ゴロゴロ! ガラガラガラ!
転がるたびに草が舞い、石が跳ね、木が笑い、動物たちがつられて踊り出しました。

最後には、姫は山のふもとの村までゴロゴロ転がり落ち、巨大なわら束の山にふかふかっと受け止められました。

村人たちは大笑い。
姫も「いやあ、転がるって最高だね!」とケラケラ。
大だんじり風は、姫の笑い声に驚いたのか、その日のうちにスーッとおさまってしまいました。

その日から、村では毎年「コロコロまつり」が開かれ、みんなで山から草すべりをして大笑いしました。
てんぐ山には、今でもコロコロ姫の豪快な笑い声がこだましているそうです。

読み聞かせ一言解説

明るさとエネルギーが、人や自然を巻き込みながら楽しい流れを生むという物語です。
「元気すぎること」や「豪快さ」が迷惑ではなく、場を明るく変える力にもなるという視点を子どもが持てるようにしています。
読み終えたあとに、元気や笑いの価値を親子で自然に語り合える内容です。

読み聞かせで考える

・もし自分の“得意なこと”で村を楽しくできるとしたら、どんなことができそう?
・コロコロ姫のように、元気が人を助けたり、場の空気を変えたりする場面はある?
・「明るくいること」は、自分にとってどんな意味があると思う?

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