2026年– date –
-
多様性
勝ちも負けもない運動会
今年の運動会は、去年までと少し違っていた。 校庭に立てられた看板には、こう書かれていた。 「みんなで楽しむ運動会」 それ自体は、とてもいい言葉だった。 けれど、六年生のハルトは、朝から少しだけつまらなそうな顔をしていた。 ハルトは、走るのが得... -
多様性
違っても、同じでも。
夕方の教室で、先生が黒板に大きく書いた。 「じぶんらしさって、なんだろう?」 教室が少しざわついた。「それって、“人と違うこと”ってこと?」誰かが言うと、別の子が続けた。「個性ってやつでしょ」 三年生のゆいは、その言葉を聞いて少しだけ不安にな... -
ルール
正しいのに、どこか間違っている世界
夕暮れの帰り道、街の灯りがぽつぽつとつき始めたころ、小学三年生のそうたは、駅前の広場で足を止めた。広場の真ん中には大きな掲示板があり、「ルールを守って楽しく使いましょう」と書かれている。 その前で、大人たちが少し揉めていた。 「ちゃんと許...
1
