創作／現代風– category –

この物語は、現代の子ども同士に増えている「LINEでの誤解」をテーマにしています。 言葉が短いために気持ちが正しく伝わらず、相手の意図を勝手に想像して不安になる——という状況は、大人でもよく起こることです。

この話は、現代に増えている「カスタマーハラスメント」を昔話として描いたものです。 “お客だから何でも許される”という思い込みではなく、相手を尊重する姿勢の大切さを、やわらかく伝える内容にしています。 同時に、「困っているからこそ怒りが大きくなる」こともあり得るという視点を入れ、対話の重要性を読み手が考えられるようにしています。

学校へ向かう途中、たろうくんはひとりでブランコの前に立っている女の子に出会います。 「ここで待ってろって言われたの」と話すその子を残して学校へ行くか、見守るか──。 その選択に迷う、たろうくんの小さな決断の物語。

りんちゃんは、おともだちとの約束を忘れてしまい、とっさに「お母さんに止められた」とうそをついてしまいます。うそを守るか、ほんとうを言うか、りんちゃんの心が揺れ動きます。

学校の帰り道、たけしは500円玉をひろいます。とどけようか、自分のものにしようか、友だちと話すうちに気持ちはゆれはじめます。

学校の動物小屋のにわとりが逃げてしまいました。「きっと○○だ！」と決めつける声が広がる中、本当のことはまだ分かっていません。だれがどうすればよかったのか、子どもたちの行動を見つめます。